ABC
AD(Active Directory)
Windowsに実装されている管理サービスで、社内で使用しているコンピュータや、ユーザーアカウント等を管理する時に使われます。社員が社内のパソコンを使う際に必要なアカウントとパスワード、それぞれのアカウントに設定されているアクセス権の管理、セキュリティ管理などに使われます。
本来、パソコンごとにアカウントとパスワード等を管理しますが、退職や人事異動が発生する度に1台づつ再設定するのは管理をする上で大きな負担になります。
そこで、アカウントとパスワード、アクセス権などを「Directory(電話帳)」の様に分類・整理して一元管理する事で、管理用のコンピュータの設定を変更するだけで済むようにしたのがAD(Active Directory)です。
BYOD
個人が所有する携帯電話やスマートフォンを職場に持ち込み、業務に使用することです。
個人所有のデバイスを職場内に持ち込む場合、機密情報にアクセスできない様に設定したり、ウィルスが侵入しない様にアンチウィルスソフトを入れる等のセキュリティ対策が必要となる。
特にAndroid端末はウィルス被害が多いので、ウィルス対策が必要だと言われています。
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)
日本語に訳せば、「動的にネットワークへの接続設定を提供する規約」という意味になります。
「動的」という言葉がある通り「静的」にネットワークへ接続する設定も可能です。
しかしその場合、全てのコンピュータにどのIPアドレスを割り当てたかを把握する必要があるので、規模が大きくなるにつれて管理が大変になります。
DHCPを使用した場合、IPアドレスの割り当てなどのネットワークの設定作業を自動で行うので,管理がし易く人為的なミスも防げるといったメリットがあります。
DNS(ドメインネームシステム)
インターネットなどで、ドメイン名(またはホスト名)とIPアドレスの対応関係を管理するシステムのことです。
インターネットの世界では、「IPアドレス」と呼ばれる「217.112.178.14」の様な数字の羅列を使って目的のコンピュータに接続をしています。
ですが、数字の羅列のままだと丸暗記する必要があるので大変です。
そこで、人にとって覚えやすい文字や記号を使って「ドメイン名」と呼ばれる別名を付けて、IPアドレスと対応させています。
そのおかげで、普段私たちがインターネットでwebページにアクセスする際、「www.×××.○○○」とアドレスを入力すれば目的のwebページに接続できる様になっています。
ITインフラ
パソコンやサーバーなどのハードウェアや、インターネットやLANなどのネットワークなどを指します。
ITの基礎基盤と言える部分です。
ITインフラ設計・構築
個別の情報システムを動作させるために必要となるコンピュータやネットワーク機器の構成を検討することを設計といい、設計に従って、機器を選定、調達します。導入の段階では、回線導入、配線工事、機器設置、ソフトウエアの導入と設定などを行い、システム環境の基盤となります。
ここまでの一連の流れをインフラ設計・構築といいます。
ITサポート
ITに関する問題が発生した場合に、問題解決及び防止を行うサービスのことです。
例えば、無線LANが頻繁に切断されるといった問題であれば、機器に不具合が無いか、電波の干渉が発生していないか、ネットワークの設定が原因となっていないか等を調べていき、問題が起きている原因とその解決方法を提案します。
NAS(Network Attached Storage)
通称「ナス」。ネットワークに直接接続することで、ネットワーク内部のパソコンなどからファイルの保存・共有等が出来るようになる外部記憶装置。
ファイルサーバの様に使うことができ導入も比較的簡単、そして維持コストも低い為、家庭やSOHOで導入している事が多いです。
一方で、ファイルサーバと比較して拡張性に乏しい事やセキュリティ対策が甘いこと等から、規模の大きいネットワークには不向きだと言えます。
SSL(Secure Sockets Layer)
ネットワーク内でデータを暗号化して送受信する通信形式の一つです。
データの送受信をする機器の間で通信を暗号化することで、なりすましやデータの盗聴、改ざん等を防ぐことができます。
主にWebサイトで認証情報や個人情報、決済情報などの送受信を安全に行う手段として使われています。
現在使われているのはSSLの発展版であるTLS(Transport Layer Security)と呼ばれる通信形式ですが、SSLという名称が定着しているため、TLSであっても「SSL」や「SSL/TLS」と表記している事が多いです。
UTM(Unified Threat Management)
「統合管理脅威」という意味で、多機能なセキュリティ機器を導入する事で低コストで様々なセキュリティ対策を行うことを指します。この様な機器を「UTMアプライアンス」と呼びます。
セキュリティ対策はそれぞれ専門の対策機器を導入する事が理想です。しかし、予算の都合などで対策機器の導入が難しいことが多々あります。
一般的に、UTMアプライアンスは専門機器と比べて性能で劣っていると言われています。
しかし、「ファアイアウォール」や「ウィルス対策」、「VPN」等の様々な機能が一台に詰め込まれている為、低コストで導入でき、設定や管理も専門の対策機器と比べて易しい為、中小企業を中心に普及しています。